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未来の子どもに夢を
見岳 亮一郎
フリースクールはぐくみの木 代表
さいたま市桜区
『言葉分かっているのに言う事聞けないなら動物と変わらないだろ』。子どもが大好きだったはずなのに…
子どもが大好きだったはずなのに、全く上手くいかず苦しくなる。葛藤と挫折を味わう中で、子育てに行き詰まっていた時に出会った人たちによって、『親として学ぶ』ことの大切さを感じた。目標達成型の生き方ではなく、流れに身を任せる生き方に変えてから、人生が楽になった。
『言葉分かっているのに言う事聞けないなら動物と変わらないだろ』
子どもが大好きだったはずなのに、全く上手くいかず苦しくなる。葛藤と挫折を味わう中で、子育てに行き詰まっていた時に出会った人たちによって、『親として学ぶ』ことの大切さを感じた。目標達成型の生き方ではなく、流れに身を任せる生き方に変えてから、人生が楽になった。
これまでの見岳さんの人生の軸は「楽しい方にいくこと」。自衛隊の看護学校に入り看護師免許を取得し、もっと患者さんを見たいという思いから民間の病院で働く。出会いをきっかけに保育に興味を持ち、保育園免許を取得。保育園の立ち上げメンバーとなり、その後デイサービスと訪問看護の会社に入社。その時に今の会社に出会ったとのこと。『楽しそうだったらやってみる』というスタンスで、不登校専門の訪問看護師になれたのは、なろうとした訳ではなく、自分の好奇心を追求してきたからである。子どもらしさを育む。見岳さんは誰よりも子どもの心を持った教育者である。
『フリースクールと訪問看護を掛け合わせるサービスを作る』
訪問看護というのは、どの福祉事業や施設とも相性が良いとのこと。例えば、デイサービスであれば、家と学校の間の利用、家とデイサービスの間の利用、家と就労施設の間の利用など、幅広いタイミングでの利用が可能である。そして、追い風もあった。
子ども利用者受給者証(福祉サービスを利用するために市町村自治体から交付される証明書)の改正があり、利用者はほぼ負担金なしでサービスを受けられるようになった。この仕組みが広がれば、見岳さんの「家族の幸せが増える、何より元気な子どもと遊びながら仕事ができるなんて最高」という楽しいを追求した結果が実現される。
「不登校」を訪問看護とフリースクールの両輪でサポートする。
見岳さんは、このサービスを通じて、不登校の子どもたちが楽しいを追求し、自分軸での幸せを感じ、生き生きと過ごせる環境を提供したいと考えている。訪問看護とフリースクールの融合は、新たな教育と福祉の形を生み出し、より多くの子どもたちとその家族に笑顔と希望を届けることができる。見岳さんの情熱と努力は、これからも多くの人々に感動と勇気を与え続けるだろう。この仕組みを広げるために、同施設は同じ志を持った人たちへの開業、独立サポートの事業もしている。
『自然派フリースクールに込められた思い』
世の中には不自然なことが多い。早くて新しいものが良いとされる社会。子育てにおいても、早期教育をして早く成長しないとダメだと感じさせる風潮がある。しかし、これは子育てにおいて本当に自然なことなのだろうか。見岳さんは、そこに疑問を感じた。人間には必要な時に必要な時間をかけて育むことが自然だと感じたのだ。『子育てが商品化されている』という現状に対して、見岳さんは強い違和感を抱いた。
食べ物だけ見ても、添加物、遺伝子組み換え、農薬。地面にはアスファルトが引き締められている状態。自然派フリースクールと名乗っているが、これは人間の本来持っている力を引き出すためには何が必要かを追求したスクールである。そのために大事にしていることは『暇を作ること』。現代社会には刺激が多すぎて暇がない。この刺激は人間の注意力を大きく奪う。暇がないということは考える時間がないことにも直結する。調味料や香辛料を使いすぎて、野菜本来の味を感じにくくなるように、現代では風の香りを感じない。子どもたちにも風の香りの儚さを感じて欲しい。私たちはこの力を感味力(かんみりょく)と呼んでいる。これは読んで字のごとく、感じ味合う力である。
この力は高刺激の中では育むのが難しい。だからこそ、スクール中はゲーム、スマホは禁止にしている。提供するご飯も多酵素玄米とお味噌汁、体に優しいご飯である。
『見岳さんの求めるものは家族その真意とは?』
僕たちが一番力を発揮できるのは、元気だけど社会との間に問題がある子どもである。その子と社会の壁を搔き分け一緒に進んで行くことが出来るのが強みである。訪問介護をやることで家庭にも携われる。そこで親の学びも提供できる。『イベントなどもやっているが、本質的には僕たちと関わることで考え方に影響が出る』。学びというのも勿論大事だが、どれだけ一緒にいるのかがお互いに影響を与え合えると考えている。僕たちも利用者さんから影響を受けている。そして僕はこの仕事が楽しくて仕方ない。大好きな子どもと全力で遊んで、感謝もされて、事業も回っている。子どもたちには『先生、仕事なの?』と言われるほど楽しんで働いているからこそ、子どもたちにも真の学びを提供できる。『私は手の届く人たちを幸せに。地球と子どもの未来に優しい暮らしをしたい』。お金を稼ぎたいとか、ビジネスを拡大したいとかではなく、将来的には家族を作りたい。そのために今は里親の研修を受けている。家族の形はどのような形かではなく、どのような思いでいれるかを大事にしている。地球と子どもの未来に優しい暮らしを体現する家族を作る。そしてまずは自分が幸せに、そして僕の周りの人たちを幸せにしたい。見岳さんの顔は正にIKIGAIを持った表情だった。
あとがき
お互いに尊敬しあえる人たちと繋がっていきたい。これが見岳さんの気持ちである。
見岳さんは、自分の活動を通じて、多くの人々と共感し合い、協力し合いながら歩んでいくことを目指している。見岳さんの想いと生き方が広がれば、自然と共感の輪が広がっていくと私は信じている。
私自身、見岳さんとお話しする中で、彼の IKIGAI が広がることによって新しい価値観が創出されるのを強く感じた。見岳さんの活動は、単に教育や福祉に留まらず、より大きな視点で社会全体に影響を与える力があると確信している。日本にはまだ多くの眠っている IKIGAI が存在し、それを見つけ出し、集めていくことができれば、皆のIKIGAI に繋がっていくと私は思っている。
見岳さんの活動が示すように、一人一人の IKIGAI が集まることで、社会全体がより豊かで意味のあるものになるのではないだろうか。これからの時代において、新しい生き方を模索し続けることが重要であり、それが未来の子どもたちのために大きな意味を持つと感じている。見岳さんのような人物が増えることで、子どもたちはもっと自由に、自分らしく生きることができる社会が実現するだろう。
見岳さんの活動を通じて学んだこと、それは「楽しいことを追求し、好奇心を持ち続けること」が人生において非常に重要であるということだ。彼の生き方は、他の人々にも影響を与え、共感を呼び起こし、多くの人々の IKIGAI を引き出すきっかけになるだろう。
これからも見岳さんのような志を持つ人々が増えていくことで、新しい時代の生き方が形成され、未来の子どもたちにとって希望に満ちた社会が築かれていくことを期待している。私たちは、お互いに尊敬し合い、協力し合いながら、より良い未来を目指していきたい。見岳さんの IKIGAI が示すように、私たち一人一人の IKIGAI が集まることで、社会全体が豊かに、そして幸せになると信じている。